大きな謎解きの途中に、小さな謎解きがあり、それがクライマックスに繋がるお馴染みの作風です。
途中の謎解きが、大きなテーブルの謎や喫茶店の名前当てなど、軽く明るいのですが、それに繋がるラストがなんだか切ない爽やかな作品でした。
マラソン大会参加中に推理するのも気が利いています。
おのおのの登場人物の出番は少ないのですが、どの人物もキャラが立っていて面白かった。
人が死んだり、重い展開もあるのですが軽やかな作品で楽しめました。
私的には『ゴールデンスランバー』より楽しめました。
しかも、かなり過去の短編集です。
学校を舞台にしたり、中学生が主人公だったりのせつないミステリやミステリらしいミステリが入った短編集です。
久しぶりに読んで楽しめました。
コンスタントに新作が出てすっかり代表的シリーズのようになっていますが、私自身はあまり好きなシリーズではありません。
新書から文庫書き下ろしに変わったからなのかなんとなく薄味気味。
ただ、舞台が地元なので興味深く読めました。
アイヌと義経など知らなかったので楽しめました。
朱川先生のほぼデビュー作でしょうか。
ノスタルジックでなんか温かい昨今の作風ではなく、どちらの作品も後味が悪く不気味な印象。
切ない感じなどは今の作風に通じるのではないでしょうか。

